「嶽」それは高い山の事を言う。
「韓国岳」は霧島連山の20を超える火山群の中でも「嶽」の文字のごとく最高峰の1700mの高さで、その頂きからの南方の眺望は雄大で、霊蜂高千穂峰、遠くは桜島まで一望でき、縦走路として多くのトレッキングファンを魅了しています。
かつては、周りに山も少なく、頂きからは韓の国まで見渡す事ができ「韓国の見岳」と呼ばれていたのが名前の由来だと言われています。
登山道入口から登り始め、5合目まで登ると、えびの高原側の甑岳、不動池などの全景が一望できます。
さらに進み8合目まで登ると、えびの高原側が見えなくなり大浪池などを見下ろす景色を見ることができます。
山頂付近から見る南方の眺望は抜群で、霧島山系の山々や霊蜂高千穂峰を展望でき、遠くは錦江湾の桜島や高隅山、開聞岳も眺望できる絶景が広がります。この景色を見るためにここを訪れる方も多いようです。
約17,000年前の噴火で作られた山で、頂上には直径800m、深さ300mの火口をもちます。
火口縁北西部に爆裂火口があり火口縁が分断されたため、えびの高原から見るとピークが2つ有るようにみえるのが特徴です。
植生の変化も豊かで、山腹はハリモミ、ミズナラ、ブナ、クヌギなどの林で、野生のシカも多くみられる。山頂付近にはミヤマキリシマ、マイヅルソウ、ススキなど、火口壁にはヤシャブシ、シロドウダン、ヒカゲツツジなどがみられます。