森山々の表情の豊かで麗しい姿が魅力の池巡りコースは、霧島錦江湾国立公園のなかでも季節の花々・木々の緑・紅葉・鳥のさえずり・蝉しぐれ・日本の音百選「えびの高原の野生鹿」・白鳥山の樹氷などと一年を通して楽しめるとして多くトレッキング愛好家や写真愛好家の方をはじめ最も人々に親しまれているコースです。
林野庁はここを「森林浴の森百選」に選定し、平成16年には「美しい日本の歩きたくなる道推薦会議」より、「歩きたくなる道五百選」にも選ばれています。
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視界が開けてるので、この展望台からは、えびの高原、硫黄山~韓国岳~えびの岳のパノラマが一望できるスポットです。
真正面に見える韓国岳は、手前の火口壁が水蒸気噴火のによってできた爆裂火口によって、火口縁が分断されたため2つに見えます。
白鳥山へ向かうコースの分岐になります。
ここは、足を止め、目を閉じて耳を澄ますと、全身で自然を感じることができます。人工的な音がしない心安らぐ空間です。森林の音を堪能してください。
このコースの一番の見どころ二湖パノラマにつきます。ここからは、名前の通り六観音御池と白紫池の2つの火口湖が見え、韓国岳まで臨むパノラマは、季節による植生の変化も楽しめる開放感のある絶景スポットです。
火口壁の一部が欠けているため、溜まる水量が少なく水深も約1mと浅く、厳冬季には氷が張り昭和の初めころは天然のスケート場として賑わいました。湖面に映る木や山の景色は美しく魅力的で、写真家たちにも親しまれています。
ここ辺は視界が開けるところもあり、韓国岳方面は眺めも良く、撮影スポットになります。
六観音御池周辺には直径2m以上ある巨木が20本以上もあります。その中でもコース沿いにあるこの杉は樹齢500年以上と推定され、ここに立つと、お堂の周辺と言うこともあり、神々しさとたくましさに圧倒されます。
性空上人が六観音御池の湖畔で法華経を唱えていると突然白髪の老翁が現れ「我はヤマトタケルノミコトである。白鳥と化してこの峰に住むこと久し。今、師の読誦苦行に感応して身をあらわすものなり。」この因縁により上人は湖畔の出現場所に堂を建て、中に六観音を安置したと伝えられています。
そのゆかりがこの神社です。
現在でも5月8日に馬頭観音祭りが行われています。
酸性湖であるためコバルト色をしており、美しい湖面が特徴です。
周囲を針葉樹と広葉樹が混成する豊かな森に囲まれており、春は薄緑の衣を、夏は新緑の涼しげな様子を、秋には一面の紅葉の姿を、冬には雪化粧した韓国岳の容姿をその水面に映して、見る人を四季折々にたのしませてくれます。
韓国岳の水蒸気爆発によって吹き飛ばされた土砂が堆積してできたえびの高原は、かつては至る所で地表から火山ガスを噴き出していました。このような環境では生育できる植物も限られるため、環境に強いススキが一帯を占めていました。このススキが火山ガスの影響で「えび色」に変っていたことから「えびの」の地名が付けられたといわれています。
酸性湖のためプランクトンが少なく透明度が高いことと、火山性の微粒子(コロイド粒子)が混入して、太陽光線を乱反射する為、このような美しい湖面になります。
1日に七色に変わるといわれるこの池は、県道1号線に接しており、えびの高原で唯一自動車の中からでも見ることのできる池です。
直径250mの浅い火口湖(水深1m未満)
水深が浅い為、冬季は湖面が凍結し、昭和の終わりころまで天然のスケート場として利用していたが、近年の暖冬傾向でスケート場としての利用はされなくなりました。
直径約500m 水深14m 周囲1500mの火口湖。
えびのには水源が無いため、この大きな湖も山体に降った雨が溜まったものである。
2万年くらい前にできた成層火山。
頂きを水平に切り落としたような特徴的な形が「甑・蒸し器」に似ていることが名の由来。
17000年前の噴火で作られた山で霧島連山の最高峰です。
頂部には直径約800mの火口があるが、北西側火口縁はその後の噴火によって欠如しています。(爆裂火口)
直径約150m。水深9m。
火口の水は強い酸性を示すが(ph=5.5)、硫黄山の噴気の低下と共に酸性度は年々弱まる傾向にあります。