日本初の国立公園として、霧島(後に霧島屋久)・雲仙(後に雲仙天草)・瀬戸内海の3国立公園が指定される。
昭和6年に制定された国立公園法(昭和32年に抜本的に改定され、自然公園法になる)に基づく国立公園の選定は、大正年間に実施された候補地調査を引き継いで行われた。
当時の選定理由は、“原始性の高い山岳の大風景地と伝統的風景観に基づく名勝地”であった。
錦江湾と屋久島地域が追加指定され、霧島屋久国立公園に改称。
2012年3月16日 屋久島地域が屋久島国立公園として独立し霧島山を中心とする霧島地域及び姶良カルデラ(北部地区)、桜島、佐多岬周辺、指宿地区など薩摩半島南岸を中心とする錦江湾地域の2地域で構成され名称を改称。
霧島山は鹿児島県と宮崎県にまたがる北西・南東方向に長い30km×20kmの楕円形の範囲に分布する。最高峰の韓国岳をはじめ、秀麗な姿を見せる高千穂峰や生駒富士とも呼ばれる夷守岳などの大小20あまりの火口と火口湖を総称して霧島山と呼びます。
霧島山を取り囲むそれぞれの地域から見る霧島山は、立つ位置によって全く異なる景観が楽しめる事も霧島の魅力の一つです。
標高1200mのえびの高原を主要な登山基地として、韓国岳、大浪池、甑岳、白鳥山等の火山を擁している。 国指定天然記念物であるノカイドウや甑岳針葉樹林などの重要な植物群落が多くみられ、池めぐりコースの 火口湖など優れた自然景観が楽しめる。
標高970mの高千穂河原を主要な登山基地として、新燃岳、高千穂峰、御鉢、矢岳、中岳等の火山を擁している。 御池から高千穂峰にかけては、植生の垂直分布の変化が観察できる。 高千穂峰は天孫降臨神話が伝わり、かつて霧島神宮がおかれた地であり、現在でも信仰の中心となっています。
霧島最大の火口湖で、池内には様々な水生生物が生息し、多数の水鳥が飛来します。また、周辺には豊かな照葉樹林が広がり一部は国設「御池野鳥の森」に指定されています。
栗野岳は霧島火山の中で最も古く約20万年前~15万年前にできあがった火山のひとつです。 山頂付近はモミやシキミの自然林となっています。公園内には栗野岳温泉があり、激しく噴気をあげる地獄現象も見られます。
霧島地域は総面積20,386ha、宮崎と鹿児島を結ぶ高速道路とJRに囲まれている。
財団法人自然公園財団発行 パークガイド霧島(えびの高原・高千穂河原)
環境省HP 霧島屋久国立公園
財団法人国立公園協会HP 国立・国定公園の指定の歩み